森鉄工株式会社
ファインブランキングプレス
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 日本におけるファインブランキングの動向

 加工コストの低減に対する要求が高まり、ファインブランキング(FB)加工が注目されています。板厚全体を平滑にせん断する分野では、より硬質・厚板材の加工が増え、また付加価値の高い三次元形状の複雑成形加工など高度な応用への範囲が拡大し、わが国では厚さ19mmの製品加工も成功するなど、難加工材を加熱した温間成形加工も実用化段階に入りました。

 FBプレスは当初、スイスとドイツから輸入されましたが最近は国内販売の約7割が国産機になっています。とくに欧州製はメーカーが標準仕様のFBプレスを主として販売しているのに対し、日本では技術面と経済性の点でユーザーの厳しい要求を受けて用途に応じた多くの特殊仕様のFBプレスが製造されているのが特徴です。

 最近は、加工製品の大型化・複合加工が進み、プレスで精密せん断加工だけでなく順送り工程内に冷間鍛造工程を組み込んだ複雑形状の高精度化が実現し、このためプレスも5〜6年前には販売されたのは250t〜400tクラスが主流でしたが、最近は650t以上の大型FBプレスが中心になりました。

 FBプレスの機能面では冷間鍛造も含む複合加工などを行うため機能・操作性を向上させ、補助油圧、ラムの上死点停止機構の高精度化、安全維持機構、故障診断機能付きのCNC制御と自動省エネ回路、QDCシステムなどを備え、FB加工品の領域拡大とコスト低減をはかっています。また特に日本製のFBプレスには、ヨーロッパ製のFBプレスとは異なり、多工程でも偏芯荷重に対応できるラムガイド方式も採用されています。これによって、上下金型の平行度が確保され、順送り加工でも製品の精度向上を図ることが出来ます。

 最近人気のあるのは、稼働率向上とコスト低減のため金型交換時間、材料交換時間の短縮などでの新しい機能を備えたFBプレスです。これらの新鋭機は、プレス自体の自動化は大幅に進展しているので、製品番号や金型番号の自動読み取りなどにより自動設定などができ、生産の立ち上がりの自動化が進んでいます。

 作業環境改善面では、従来は製品をエアブローで排出していましたが、加工油の飛散・騒音で悩まされましたので、最近は自動取り出し装置が使われれるようになり、また、金型交換の自動化によって危険作業の排除なども急速に進んでいます。さらに省エネ・省資源の観点から、FB加工は他工法よりトータルの加工費低減する高度な応用がこれからも広まると考えらます。

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